生体の恒常性って何?|体液の成分と働き

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は生体の恒常性に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

生体の恒常性って何?

生体の恒常性(ホメオスタシス)は、外界の環境の変化に対し、生体を安定した恒常的な状態に保つ仕組みで、神経系、内分泌系、免疫系の相互作用によって維持されています。生体の恒常性が維持できなくなると疾患に結びつきます。

 

生体の恒常性を保つうえで重要な役割を果たしているのが、生体を巡る体液です。

 

体液には組織の代謝を媒介する血液、細菌や老廃物を除くリンパなどがあります。ヒトの身体にある約37兆個の細胞活動を支える体液の恒常性が保たれてこそ、生体の各組織の恒常性も保たれるのです。

 

神経系、内分泌系、免疫系が、恒常性を維持するための司令塔だとすると、血液リンパなどは、第一線に立って働く実働部隊といえます。

 

この恒常性を維持するために生体に備わっているのがフィードバック機構です。

 

※編集部注※

当記事は、2018年10月22日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ